この記事は、テレビなし育児を7年間続けて感じた「テレビなし育児」の効果とメリット・デメリットについて書いたものです。雑誌や新聞でまことしやかにささやかれる「テレビなし育児」を実践した結果は・・・?
長女を出産した直後、私も「テレビなし育児」を始めることになるとは全く考えもしませんでした。
実際自分もテレビっ子で、幼児番組漬けの幼少期を送りました。
テレビについて、デメリットなんて感じもしなかったのです。
そんな私が、今年で「テレビなし育児」を実践して早8年目に突入しました。
これからテレビなし育児に挑戦してみたい方・テレビなし育児に興味がある方に、私の体験が少しでも役立てばと思っています。
テレビなし育児とは?
テレビなし育児とは、文字の通り子供にテレビを見せずに子育てすることです。
テレビの刺激は一方通行で、こちらの意思に関係なく流れて行くもの。
テレビやビデオは、生身の人間関係と違い、ふれあいや相手に合わせて進むものではありません。
そこで、「幼児にはなるべくメディアとの接触を避けるように」という注意喚起が一部の幼児教育者の中で叫ばれるようになりました。
アメリカ小児科学会の提言のもとに、テレビを含みメディア接触の低年齢化、長時間化が子供の戸外遊びの機会を奪い、人とのコミュニケーション能力の低下などの問題に対する提言を発表した。
テレビなし育児を始めたきっかけは?
我が家では、長女が10か月になるまで「Eテレ」をガンガンかけながら毎日過ごしていました。
【子供のための番組なんだから、見せて当たり前!】と思っていたからです。
ある日、長女が1歳のタイミングでで職場復帰が決まっていたので、保育園を探し始めました。
何件か見学したうちのある園で衝撃の光景を目にしました・・・
そこは、自然育児が売りの保育園でしたが、子供たちの集中力がものすごい。
- 3歳の子が、長い絵本を微動だにぜず見聞きしている。
- 1歳の子が、ペラペラおしゃべりしている・・・
子供たちについて園長に聞くと、
【特別なことは何もしていない】。
【子供に必要なのは、外遊び・早寝早起き・テレビに触れないこと。】
シンプルにこれだけ実践すれば、子供の力が最大限に発揮されるからやってごらん。
そう言われて、半信半疑ながら私はその日からテレビを消すことにしました。
テレビなし育児のメリットは?
その後8年に渡ってテレビなし育児を実践していますが、たくさんのメリットがありました。
- キャラクター物を欲しがらない
- 言葉があふれ出す
- 考えて遊ぶ力がつく
- 絵本が好きになる
おおまかなメリットはこの4つです!
キャラクター物を欲しがらない
洋服や小物も、キャラクター物って少し高いですよね?
しかも、次々に新しいキャラクターが出て、古くなると使わなくなる。
えり好みすることが無かったので、遠慮なくシンプルで長く使える物を選ぶことが出来ました。
言葉があふれ出す
テレビを消した翌日から、言葉があふれ出したのにも驚きました。
テレビの刺激で受け身になっていたのだろうと感じた瞬間です。
考えて遊ぶ力がつく
また、一人遊びをするようになり、自分で考えておもちゃを選んで工夫して遊ぶようになりました。
この時は、良質なおもちゃを借りることが出来るレンタルサービスが大いに役立ちました。
テレビの刺激があると、キャラクター物にばかり目が行って、シンプルな知育玩具には反応してくれません。
我が家では、色々な種類のおもちゃを遊びたおしてくれています。
絵本が好きになる
テレビの刺激が無くなると、絵本にグイグイ食いつくようになります。
2歳の息子も、絵本が大好き!
絵本の世界観を感じて、
想像力アップ!語彙力アップ!
テレビなし育児には、メリットだらけです。
テレビなし育児のデメリットは?
ここからは、デメリットをご紹介します。
- 家族の協力が必要
- 周りの理解がないと苦しい
この2つが、一番感じたデメリットです。
家族の協力が必要
テレビなし育児を実践する上で、家族の協力は必須です。
すんなり理解してもらえれば良いのですが、見たい番組を見せてもらえないなど家族とトラブルになることも・・・
子供の成長を願ってのことと、理解してもらえるまで時間がかかるかもしれません。
周りの協力がないと苦しい
近くにテレビなし育児を理解してもらえる友人がいないと、苦しくなるかもしれません。
ここは、環境を変えて行くことも重要になります。
テレビなし育児を理解してもらえるコミュニティを探したり、同じような考えのママ友がいると心強いです。
保育園・幼稚園などでも、テレビなし育児を推奨している園もあります。
- さくらさくらんぼ系列の園
- シュタイナー教育を取り入れている園
- モンテッソーリ教育を取り入れている園
これらの園では、テレビなし育児について理解がある傾向が高いです。
テレビなし育児の効果は?
我が家の長女は、小学校に入るタイミングでテレビを解禁しました。
現在、小学校3年生の長女は勉強が大好き!
と先生からも高評価をもらえています。
読書も好きで、熱心に調べ物をする姿も見て取れます。
知識を得たいという欲求がすごくて、親である私が追い付けない時もあるほどです。
実際に見て・触れて・感じて得られる経験は、子供にとって最高の糧になります。
子供たちのよりよい未来のために、「週末だけ」や「この日だけ」と決めてテレビなし育児に取り組んでみても良いかもしれません。